胸の痛みが発生した時点で心筋梗塞を疑うこと自体には、何ら問題はありません。
ただ、この公式だけを頭に入れておくと、場合によっては取り返しの付かない事態になってしまうこともあります。
というのも、心筋梗塞の症状は、必ずしも胸痛だけとは限らないからです。
心筋梗塞は、100%胸の痛みが生じる病気ではありません。
ほとんどのケースで大きな痛みが生じますが、場合によっては痛みがないこともあります。
こうした心筋梗塞は、「無痛性心筋梗塞」、もしくは「無症候性心筋梗塞」と呼ばれています。
胸の痛みがないからと言って、軽度の心筋梗塞というわけではありません。
痛みがない原因は、患者の身体にあります。
高齢、あるいは糖尿病など、他の病気によって痛覚に異常が生じている場合などには、痛みを伴わない可能性があるのです。
また、ちょっとした痛みを感じるけれど耐えられないほどではないという症状もあり得ます。
狭心症の段階では無自覚で、心筋梗塞に進行した場合に小さい痛みを覚えたというパターンも、高齢者を中心によくあるようです。
無痛性心筋梗塞、無症候性心筋梗塞といった心筋梗塞は、全体の2?3割を占めています。
決して少なくはありません。
このような症状の異なる状況で心筋梗塞を見極めるのは、非常に困難を極めます。
予防、対策としては、定期的な健康診断、心電図の検査などを行うという方法しかないかもしれません。
日頃から、心筋梗塞に対する検査はしておいた方が良いでしょう。