薬物療法は、狭心症の段階で行う治療法です。
特別な方法というわけではなく、ほとんどの病気に対する治療で薬を使うのと同じように、薬物によって発作を抑え込み、症状の改善を図るというスタンダードな治療法です。
狭心症に限らず、心筋梗塞においても少なからず薬は使用するので、基本的にはほとんどの人が該当する治療といえます。
心筋梗塞の薬物療法に使用される薬には、硝酸薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬などがあります。
硝酸薬はニトログリセリンに代表される血管の拡張作用のある薬で、発作を抑えるための薬として常に携帯することになります。
発作が出た際に服用するとすぐに効果が出る即効性のある薬ですが、予防には使用できず、また持続効果も30分弱と言われています。
β遮断薬は、心臓の働きを抑えて仕事量を少なくする効果のある薬です。
そしてカルシウム拮抗薬は、冠動脈の痙攣を抑える作用があります。
薬物療法のメリットは、即効性が高く、すぐに効果が出るという点です。
また、薬を使用しているという安心感も得られます。
根本的な治療ができるわけではありませんが、治癒の段階において症状を止めたり、治癒を助けたりする効果は十分に期待できるでしょう。
デメリットは、他の病気との兼ね合いで使用できない薬が出てくるという点です。
もし喘息持ちの人がβ遮断薬を使ってしまうと、かなり厄介な事態になってしまいます。
また、他の病気で使用している薬との兼ね合いもあります。
問診の際にはそういった点も注意し、現在抱えている病気があれば必ず医師に伝えることが重要です。